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菊川恵信
三月になりました。
寒い冬を越え、春らしい風景が広がってきました。
さて、私のお寺の境内には「春さざんか」という花の木が植えられています。
樹齢400年の老木ですが、毎年1月から3月にかけて可憐なピンク色の花を咲かせ、参拝者の心を和ませております。ひらひらと花が散った後は、肥料撒き、草取り、消毒と、来年の開花に向けせっせと準備をしていきます。
一言に消毒といっても簡単ではなく、高さ8メートルの巨木ということあり、植木造園関係の檀家さんにご協力頂きながら、時には専門家の意見を頂戴しながら様々な手段方法を用いながら「春さざんか」と向き合っていくのです。
満開時期を予想して毎年二月第三日曜に「ささんか祭」を開催していますが、その年その年の気候により開花の時期や花の咲き具合が変わります。
こちらの思い通りにいかず、これも一興と感じ楽しんでおります。 おそらく手がかかるのは「春さざんか」だけではなく、我々人間の世界も同様で、思うように様に人生や人間関係が転がっていかないのが常ではないでしょうか。
かくゆう私もまだ言葉を発しない小さいわが子が何を求めているのか、探りながら、師匠(妻)に教えを請いながら、トライ&エラーを繰り返し、答えのない修行の道を歩んでおります。
思えば恵心僧都源信は、『往生要集』で様々な方法を使用することの大切さを教えてくれています。
「一目の羅(ら)は鳥を得ることあたわざれば、万術をもって、観念を助けて、(極楽)往生の大事を成ずるなり。」
恵(え)心(しん)僧都(そうず)源信(げんしん)『往生(おうじょう)要集(ようしゅう)』より (現代語訳)
「小さな網目で鳥を捕まえることはなかなか出来ない。小さな網目を紡ぎ、多きな網目を作り、鳥を捕まえる(得る)ように、仏教にも様々な形や方法を駆使し、仏を想い、観じ、念ずることで極楽往生の大事を成就するのである。」
◎恵心僧都源信【942年(天慶5)~1017年(寛仁1)】 平安中期の天台宗の僧侶にして「日本浄土教の祖」と称されている。
恵心僧都は、第18代天台座主慈恵大師良源(元三大師)の弟子であった。秀れた才学によって33歳の時、名声を謳われたが、いつの時か名利を嫌って横川(よかわ)に隠棲した。隠棲後、頼まれて仏教論理学に関する著述を記し、また44歳の年『往生要集』3巻を完成し、日本浄土教史に一大金字塔を打ちたてた。
令和5年10月22日新上五島町荒川郷において伝教大師像建立4周年記念法要を厳修いたしました。
4周年記念法要にあわせ一隅を照らす運動九州西大会を開催しました。記念講演として伝教大師の御教えを唱える〜詠讃道ご詠歌〜という演題で九州西地方本部より山下隆源本山助講師、脇山正舜本山助講師、一番ヶ瀬地方本部長にお越しいただき講演していただきました。
令和6年2月21日太宰府天満宮本殿に於いて菅原道眞公御神前法要が勤修された。2月25日は道眞公の祥月命日にあたり、毎年九州教区の各部内寺院にて法要を勤修している。今年はスケジュールの都合スケジュールの都合にて21日に肥前西部、対馬部の寺院が担当し十数名の僧侶が参集した。仮本殿の天満宮はあいにくの雨空で2月の厳しい寒さが身にしみたが、コロナ禍を乗り越えたくさんの参拝者の姿に道眞公がお喜びになられているかのようであった。
コロナ禍が収束したくさんの参拝客で賑わう中、願福寺今泉好正前教区議会議長の導師の元、厳かに法華三昧法要が執り行われました。参拝に来られている方々もお参りの手を止め、その法要の厳かな音色に心を奪われているかのようであった。
天台宗九州西教区宗務所長 嘉瀬慶文
謹 啓
教区内諸大徳の皆様には平素より教区行事に御協力賜り、誠にありがとうございます。
新型コロナウィルスは第5類になり全国的に様々なイベントが活発に行われるようになりました。
当教区といたしましても状況を見ながら安心して行事が行えるように取り組んでいく所存です。合掌
行事予定
各団体の皆様へ
新型コロナウィルスは第5類に分類されたことにより活動規制が緩和され活発な活動がしやすくなりました。教区内においても感染防止を意識しての会議、研修会を開催しても良い時期と思われます。
各団体にて状況を見て御判断いただきます様お願い申し上げます。
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