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井上亮尚
世界各地域での紛争の報道を目にする機会が多くなりました。事の発端は宗教対立であったり国家間での益徳問題の諍いであったり…。お互いに主張はあるのでしょうが理由は様々。この場合、いつの時代も最大の被害者は民間人。
先日、戦争に巻き込まれた小さな子どもたちとその母親に焦点を当てた新聞記事を目にしました。「この子は平和を知らない。我が子の笑顔をみることが極端に少なくなった。平和な国で産んであげられなくてごめんね。」と、侵攻された年(2022年)に生まれた3歳のお子さんに対し自責の念を持っておられるそうです。このような思いを持ってしまうのはなんとも悲しいことです。
「おのずから住めば持戒のこの山は、まことなるかな’’依身より依所’’」
これは天台宗を開かれた伝教大師最澄が比叡山を修行の場とした際の言葉です。
心を依り所にするー自分自身が正しくあろうとすることはもちろん大切であるが、その一つの手段として身を置く場所や環境、頼れる場所を持ちなさいと説いています。
また伝教大師は「依所」を先ず整えた後、心に関する「依心」の置き所の安定にも尽力されました。法華一乗の教えを基本として宗派や教義の垣根を越え知的に開かれた場を構築、また後進の育成に邁進し、伝統を脈々と伝えてきました。
現代においても大人、引いては為政者(国)の大きな役割は次代を担う子どもたちの未来を奪うような諍いをせず、安心して暮らせる環境を整えていく。大切なのは伝教大師も実践された「人づくり」です。我々大人が子ども達の未来に責任を持ち、知識や知恵を伝えていくことが大切なのだろうと思います。やはり子どもたちには笑顔多き日々を過ごしていってほしいものです。
昨年8月に予定されていたが大型台風上陸のため延期となり、布教師会と合同で3月に研修会が行われた。布教師会と合同研修会ということだけあって実践法話の作り方や悉曇の書き方や梵字の意味など実用的な内容となった。
第1講は「法話の作り方」という演題で叡山学院准教授坂本道生師にご講義いただいた。坂本先生らしくはっきりとわかりやすい内容で普段使っている経典の中身や意味を用いた法話の作り方をお話しいただきました。
第2講は「天台の悉曇、写経と名号写仏」という演題で山形教区 後藤仁田師にご講義いただいた。梵字の起こりや書き順、意味など普段何気なく書いている梵字にも深い意味があり、その一字一筆にも気持ちを込めて仏を感じながら書くことの意味を実践を交えながら深く教わりました。
令和7年2月25日太宰府天満宮本殿に於いて菅原道眞公御神前法要が勤修された。2月25日は道眞公の祥月命日にあたり、毎年九州教区の各部内寺院にて法要を勤修している。今年は法儀声明研究会の会員が担当し十数名の僧侶が参集した。仮本殿の天満宮にはたくさんの国内外の参拝客で賑わう中たくさんの参拝者の姿に道眞公がお喜びになられているかのようであった。
コロナ禍が収束したくさんの参拝客で賑わう中、教学布教研究所川口一道師の導師の元、厳かに光明供錫杖法要が執り行われました。参拝に来られている方々もお参りの手を止め、その法要の厳かな音色に心を奪われているかのようであった。
令和6年10月20日新上五島町荒川郷において伝教大師像建立5周年記念法要を厳修いたしました。
毎年させていただいておりますが、今年で5回目になりました。天候も荒れ模様でしたが、法要を始める頃には雲も晴れ、秋のちょっと強めの爽やかな風が私たちを包み清々しい法要となりました。大般若理趣分法要を厳修し、参詣された荒川郷の方々にお加持し、皆の健康と安穏を御祈願いたしました。
5周年記念法要にあわせ町制20周年記念シンポジウムとして、一隅を照らす運動大会を開催しました。記念講演として三千院門跡門主小堀光實大僧正にお越しいただき「寄り添う心は尊し〜」という演題で講演していただきました。第2講として高橋弘一氏による講演、清興として上五島神楽保存会の皆様による舞の奉納がなされ300名ほどの聴衆の方々を魅了していました。
天台宗九州西教区宗務所長 嘉瀬慶文
謹 啓
教区内諸大徳の皆様には平素より教区行事に御協力賜り、誠にありがとうございます。
新型コロナウィルスは第5類になり全国的に様々なイベントが活発に行われるようになりました。
当教区といたしましても状況を見ながら安心して行事が行えるように取り組んでいく所存です。合掌
行事予定
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