中央研修会
平成21年10月20日・21日に延暦寺会館において、延暦寺社会部主催天台仏青連盟中央研修会が開催された。まずは、源田社会部長よりご挨拶があり、「私の任期もあとわずかです。その任期最後の仕事のうちの1つがこの中央研修会であり、たくさんの仏青の方がお見えになった事は大変喜ばしいことです。是非良い研修会にして下さい!」と熱く語られていた。
源田社会部長の挨拶の後、武延暦寺執行から「自死」と「寺小屋」の研修を、是非身に付けていただいて、それを山を降りてから他の方に伝えていただきたい。と挨拶されていた。
「自死」の研修で福井県にある「東尋坊」で自殺しようとする人を直前で止められている運動をされているNPO法人 心に響く文集・編集局 代表の茂幸雄氏を講師に迎え、講演がはじまりました。10分くらいのVTRの後、茂氏は自死をするまでのいろいろな経緯のパターンを挙げ、それらのパターンの対処を1つ1つ丁寧にしていく。そして説得をし、日常生活が出来るように更生させていくプロセスを中心に語られていました。また、失敗談もあげられており大変参考になりました。1番大事な事は、自死をしようとしている人達は、決して死にたい訳ではない。誰かに止めてもらいたいんです!我々はその第1歩を踏み出す勇気が必要なんですよ!と自身の思いを述べられていた。
その茂さんのところでお手伝いをされている川越さんからも、ご自分の体験を元に自身の思いを述べられていた。川越さんはご両親を自死によって亡くされ、自責の念に今まで苦しみながら生活をされていることを切々と語られていた。また、それによって今では東尋坊で自死をされようとしている人を救う運動に参加されている事も話されていた。
第2講では「寺小屋」運動をされている真言宗智山派 智山強化センター 宝性院副住職の高岡邦祐師による「寺小屋のすすめ」を題材にご自身の体験を元に実際どのような寺小屋運動をされているのかを語っていただきました。今の社会において寺小屋は大変重要な布教であり、子供の教育に大変重要な鍵になってくることでしょう。と今のこの世の中においての「寺小屋」の重要性を話されていました。
第1講・第2講の研修が終わり、記念写真、夕食の後に「分散会」というものが行われた。この分散会というのは研修に来られていた人を何班かにわけ、その班ごとに今日行われた講義について意見交換をし、班ごとの講義についての意見をまとめたものを発表していく事を言います。この分散会が行われ、夜遅くまで様々な意見が交わされていた。

翌日、根本中堂にて勤行〜会館にて朝食の後、第2回分散会が行われ、それを発表する「全体会」が行われた。各班意見を発表し、最後に講師の高岡先生より講評をいただきました。高岡先生は、できない理由を探すのではなく、まずはやってみる事が大事です。そして続けて行く事は大変難しいですが、自分も楽しみながら出来る事をしていくのが大事です。とおっしゃられていた。
最後に、源田社会部長から、「私の任期中に、この自死についての講義、分散会があり、大変嬉しく思うし、またやっと出来たな〜。という気持ちでもあります。何故かと言いますと、実際に自分の檀家さんが「自死」をし、その事にまだピリオドを打ててなかったからです。その事により、本当の人間関係になれたのも事実ですが、どうやってその事を乗り越えて行くか。そして今後、僧としてどう対応していくか。という事がわかった気がいたします。私の任期の最後の仕事のうちの1つにふさわしい内容でした。本当にみなさんに感謝申し上げたい。」と感無量に挨拶されていた。

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