青龍寺

「御座念佛」信仰の根本道場

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御本尊

千手千眼観世音菩薩(立像二尺)
秘仏大慈大悲の親仏様として霊験篤く多くの信仰を集め、今日に至る。奥之院には天満天神の本地仏である十一面観世音菩薩をご本尊として安置する。お滝場には身の丈九尺の石像不動明王尊を瀧場本尊として、また薬師如来を中心に多くの石仏を奉安している。

ご詠歌

基肄の郷念仏もうす法の声弥陀のお慈悲ぞ得けしご法蔵

寺宝

御法蔵(ご成就道場)

年中行事

一月八日修正会鏡開き祈祷大祭・春秋彼岸中日彼岸ご成就法要・八月十七日施餓鬼法要・毎月十七日観音供養祈願祭
奥之院 正五九月第二日曜・正五九厄除開運護摩供大祭・毎月二十五日護摩供祈祷

縁起

当青龍寺は寛永年間(一六二四131~四四)豪瞬阿闍梨を開基とし、鍋島藩主勝茂公の御願により佐嘉城の鬼門守護として、神埼郡岩田の庄、日之隈山麓に創建された。江戸時代は佐嘉城鬼門除け鎮城祈祷所として繁栄した。明治後期、「養基の聖」と崇敬されていた天野浄光和尚が、千手観世音菩薩の霊夢により、明治維新後、廃仏毀釈の法難により荒廃していた当寺を現在の基山の地に移し、新たなる法城としての梵閣を建立し青龍寺を再興した。これより浄光和尚を当山中興開山と仰ぎ、養基地方の『御座念仏・ご成就』信仰の根本道場として念仏の声絶えることなく今日に至る。基肄山中、天台寺の地には千古の歴史を持つ『不動の滝』を中心に多くの石仏を勧請した修業道場としての奥之院がある。毎月二十五日には比叡山北嶺修業大先達である当山住職により奥の院本堂にて不動秘密護摩供が厳修される。護摩供後には、比叡山北嶺修業に千二百年前より伝わる特別加持「不動立印加持」による国家安穏・心願成就が祈念され、広く九州一円より多くの信徒が祈りに訪れている。当寺の薬師如来は九州四十九院薬師霊場の第四十六番札所である。

交通アクセス

JR鹿児島本線基山駅下車徒歩二分九州自動車道鳥栖インターより国道3号線にて約十分奥の院鳥栖筑紫野道路城戸インターより山手へ車で五分