持光寺

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御本尊

千手観音菩薩

年中行事

毎月十七日本尊護摩供・毎月二十四日水子供養・正月末日星祭大護摩供(採灯護摩、火渡り)・七月(海の日)夏の安心封じ護摩供・九月二十四日施餓鬼会

縁起

当山は弁空上人により正平七年(一三五二)に建立開基された寺院で、寺伝によると桃山時代には豊臣秀吉が朝鮮進攻するにあたり当山にて戦勝祈願を行ったという。また、肥前の国を治めていた龍造寺氏、鍋島氏代々の祈願寺として栄え、境内には本堂や庫裏の他に阿弥陀堂や薬師堂、天満宮、祇園社などの諸堂が配されていたが、神仏分離や大政奉還に依る小作地の売却、戦禍などにより衰退し、現在では本堂と庫裏を残すのみである。境内には正平十五年(一三六〇)の文字が刻まれた石造の六地蔵尊が露座しており弁空上人が勧請したと伝えられている。また、境内入口にある石鳥居が神仏習合であったことを彷佛させる。当山のご本尊は千手観音菩薩で地域の人々からは末次観音として親しまれ、毎月十七日の御縁日や諸行事の折には、多くの参拝で賑わいをみせる。(ご本尊は秘仏であるが、毎年正月十七日に厳修する初観音護摩供の折には、一年に一日だけ御開帳を行っている。)また九州四十九院薬師霊場の第四十五番札所でもあり、お遍路さんなど各地から巡礼に訪れている。