「成仏国土成就衆生」
仏国土を浄め
衆生を成就せん
(発願文)
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「成仏国土成就衆生」・・・仏国土を浄め衆生を成就せん この語は、伝教大師様が比叡山にこもられて間もない二十歳の頃に書かれた「発願文」の中のお言葉ですが、これと同じ語は「法華経」等の大乗経典の中にも記されています。大師さまのご一生は、ひとえにこの語にこもる願いに貫かれていたのです。 「仏国土を浄め」の仏国土とは、天台の教えによれば、私どもの住むこの世界に外なりません。しかし、この現実の国土がそのまま仏の浄土とは到底私どもには考えられません。それはこの国土が持っている浄土としての本質を、私ども人間が自らの手で汚し濁らせてしまっているからです。今日見られる国土の荒廃、人間同士の争い等の中にもこのことが明白であり、それは私ども人間の自己中心の我欲文化がもたらしたのです。 ここに私どもが「自己中心」の考えを離れて、自然をも含めて他との協調を重視し、共に手を取り合って、向上と進歩を目指して生きることが、現下の急務とされる所以があります。こうしてこそ、この国土も浄土としての本年の姿を回復していくのです。それが為には、私ども一人一人が菩薩と呼ばれる理想的人間として生きる自覚を持たなければなりません。「衆生を成就せん」とは、大師さまが私どもに托されたこの永遠の願いを示すものです。 合 掌 ※天台こよみ法話集より
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