法雲寺

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御本尊

延命地蔵菩薩

脇仏

三十三体観世音菩薩

年中行事

大般若祈祷会(正月二日~五日)・節分護摩祈祷会・涅槃会・春秋彼岸会・花祭り・施餓鬼会・盂蘭盆会・寺参り毎月八日・二十日

縁起

元禄の『郷村帳』にその名が「泉村禅宗白龍山法雲寺」とある。『対馬記事』には「白龍山法雲庵曹洞宗開基は広岳沢水和尚」とある。創建は寛永元年(一六二四)。以後、第九世古峰祖心座元まで曹洞宗の寺であった。この時代に天台宗に改宗申請をするも認可が与えられず、明治の廃仏毀釈により一時廃寺となるも、慶龍院の布教所として持続され、第十世密厳院_英法印第十一世法紹院哲祐和尚と引き継がれ、その代になって天台宗への改宗は認可されるが、寺号昇格の認可は承認されず、第十二世天眞院亮孝律師、第十三世厳松院徳弁法印(萬松院二十七世、醴泉院三十三世)、第十四世権律師徳泉和尚と時代は流れ、時に昭和二十二年十一月十九日付け第十五世小僧都徳忍和尚代に入って、ようやく新寺として設立認可を受け、山号を白龍山、寺号を法雲寺と改める。その後、旧来の佛堂伽藍は著しく荒廃に帰し、檀信徒の法要儀式並びに公集拝禮等に一抹の危険を生ずるに到り昭和二十八年檀信徒の新築は止む無しとの結論に達しその年の秋より準備にかかり、昭和二十九年五月解体、三十年四月新築落慶の運びとなる。平成元年屋根替えにより堂宇を一新し今日に至っている。

交通アクセス

九州郵船フェリー・ジェットホイル比田勝港より車で五分対馬空港よりバス(比田勝乗換)三時間。車一時間三十分

住職の閑話

子供たちの拠所

『今日も一日どうぞ宜しくお願いします』夏休みに毎日行う朝起き会。子供たちは目をこすりながら集まってくる。ラジオ体操のあと、港の端まで往復約二・五キロのランニング。寺に着いたら汗を拭いて朝の勤行、座禅、法話『ご先祖様に今日一日の無事をお願いしましょう』『お母さんが一生懸命作ってくれたご料理は、好き嫌いしないでおいしく頂きましょう』『自分の好きなことばかりでは世の中は通りません。苦しいことを乗り越えればよい結果が生まれます』昭和五十三年から十年間程実施し、その後中断していたが、そのころの子供たちが親となり、思い出深い意義のある夏休みを、自分たちの子供にもとの思いから三年前に復活した。みんな、お盆の前には般若心経を覚えてしまい御棚参りの時には後ろに座って読経を手伝ってくれる。これからも『子供たちの心のよりどころ』となることを願い続けてゆきたい。