長谷寺

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御本尊

十一面観世音菩薩 長谷寺
千手観世音菩薩 清水寺

寺宝

石段と四十七段程上った所に山門がある。凝灰山のアーチ型で、中央より上に雲の模様、下は波の模様が彫ってあり、よそでは見ることはできない。本堂は格天井で一枠ごとに鳥や午、草花等が墨で書いてあり、外廊の格天井には草花・動物が色彩豊かに画かれている。入口には「清水寺」「霊應山」と大書した扁額があり、江戸時代の陽明学者でもあった北島雪山の書である。境内には、豪潮宝篋印塔、十六羅漢像、観世音経一字一石塔、水盤、多層塔、秀晃上人清水寺碑、五輪塔、延宝四年の賽銭箱等。

年中行事

毎月十八日観音護摩祈祷・春秋の彼岸会、星まつり

縁起

長谷寺について国誌は長谷寺普門山大聖院、天台宗叡山正覚院末寺。或は延暦寺末寺と云。寺領二石六斗、聖武帝天平年85中、行基僧正和州長谷寺に擬して草創之。故に泊瀬山長谷寺と號す。後、普門山と稱す。本尊は、行基作の十一面観音なり。長谷寺は熊本市春日五丁目(もと長谷町)にあったが、明治七年に、清水寺に合併した。現在は、当地に長谷墓地が残っており、清水寺が管理している。墓地には歴代住職の墓が並んでいる。西国三十三か所の第八番目の札所である。清水寺について国誌は清水寺霊應山千手院、天台宗府の神護寺末寺也。大同年中、坂上田村麻呂の祈願として、六十余州に一箇寺宛、城州音羽山清水寺を移し建てられる。寛永年中迄は浄土宗の僧侶或は山伏又は願人の類漸く堂守として居住のところ、府の神護寺二代の住職秀圓法印中興以来台宗の梵宇として相続す。本尊千手観音。境内貢地なり。当地では、長谷寺と云っても知らない人が多く、清水寺と云った方が知られている。

交通アクセス

JR熊本駅より北へ徒歩五分。市電バスは祇園橋、熊本駅前、北岡神社前で下車。徒歩五分。