長寿寺

二月二十八日春季大祭(火渡り・湯立荒行)

56.jpg 56_0.jpg

御本尊

大聖不動明王伝教大師作胎内には大師御真筆紺紙金泥の法華経寿量品が奉蔵されている。千葉の成田不動尊、東京の目黒不動尊と共に日本三大不動尊と並び稱されている。

ご詠歌

永き世に業魔を降す破邪の剣木原不動の功徳あらたか

寺宝

豪潮律師の書宝剣天国。其の他数点。

年中行事

一月一~三日修正会・二月三日節分会(豆まき)・二月二十八日春季大祭※火渡り湯立て大荒行・五月二十八日夏季大祭十月二十八日秋季大祭・十二月二十八日納め不動・祈願祭毎月二十八日例祭

縁起

当山は延暦年中伝教大師の開基にして往時西国第一の談議所である。後白河天皇御宇保元の頃、鎮西八郎為朝公肥後に下向九州一円を平定、木原山の要害に築城、鬼門に当る当山不動尊の信仰厚く、下って文治年間源頼朝公の崇敬する処、堂宇を再興、寺領寄進ありて祈願所となす。以来今日迄、小西行長による寺領没収、加藤清正再興、明治初年廃佛毀釈による廃寺等の興亡を経て、大正十三年有志不動尊霊蹟顕彰会を組織し督励、多くの衆縁ありて現今の地に堂宇迦藍再建、今日の盛況に至る。日々参詣客多く、殊には毎月御縁日には本尊の御開扉、二月の大祭には火渡湯立の荒行あり、今日変らぬ尊祟の霊場である。尚当山は九州三十六不動中第十九番木原不動霊場である。

交通アクセス

JR鹿児島本線宇土駅下車、東方四粁JR熊本駅よりタクシー二十五分高速御船インター右折、約十五分

住職の閑話

九州三十六不動霊場第十九番木原不動尊

不知火海に突出した 宇土半島のその根占 雁回山に今もなお 水引不動と慕われて 詣る人影絶え間なし
水引不動はその昔 大旱魃に雨降らす 音に聞こえたおん力 霊験功徳あらたかな 淨水常に湧き止まぬ
五体の尊像安置せる 水引不動奥之院 火渡り湯立て荒行を 今に伝える森の中 響く滝っ瀬胸を打つ
九州三十六不動霊場会会長 池口恵観 詠